ストーリー
30代半ばのミズエには余命幾ばくかの父がいる。
父が余命宣告を受けてからと言うもの、
ミズエのもとに母からの常軌を逸したメールが連日届く。
しかも兄の嫁は母との折り合いが悪く、
母に執拗に攻撃されているとミズエに相談してきている。
正直言うと、ミズエは辟易としていた。
何を言っても母には伝わらないだろうし、
ミズエは義姉のことも受け止めきれずにいる。
ミズエは孤独を感じていた。
だからどっちつかずの関係を持ってしまった男に連絡をする。
だが、彼は自分のことなんて興味ないのだとミズエは知っている。
それは離婚を話し合っている旦那もそうだ。
旦那はミズエが不在の際に、
家に知らない女を同情心から宿泊させ体の関係を持った。
ミズエはそれが許せなかった。
とある家族、余命幾ばくかの父。
その娘であるミズエが、
女3人の奇妙な共同生活を通して他者を許すまでの過程を描く。
「わたしたちは当たり前に他人を傷つけることができる。それをどこで許すか、それが大人になることだ」